舞台を好きになってからの話。

観劇という趣味に出会えて本当によかったなと最近ふと思ったのでつらつらと書き残しておきます。



私がはじめて舞台に興味を持ったのは弱虫ペダル(ペダステ)がきっかけでした。

中高生の頃からテニミュが好きな友人が周りにいたのでそういう世界があるということは知っていたのですが当時の私はビジュアル系まっしぐらのバンギャルだったので若手俳優、舞台といったジャンルには全く興味を示しませんでした。

漫画やアニメは大好きだったのですがそれが実写になると途端にコスプレ感が増して受け入れられないというのも舞台に興味を持てなかった要因の一つかもしれません。(当時は今程2.5次元が盛んではなかったのでクオリティも段違いでした)



そんな私ですが3年程前にテレビで放送されていた弱虫ペダルのアニメをみて一気に弱虫ペダルという作品にハマっていきました。

原作もまとめ買いし、アニメのDVDも揃えグッズなども集めてどんどんハマっていく中で弱虫ペダルの舞台がある事を知りました。


当時Twitterの別ジャンルで仲良くしていた方にステマされたのも相まってとりあえずDVDを買ってみようという発想に至りました。

私は東堂尽八が好きで箱根学園が大好きだったのでAmazonで検索して一番に目についた箱根学園編~眠れる直線鬼~のDVDを深夜テンションに任せてポチッと購入したのでした。


ハンドルだけで自転車を表現するパワーマイムが凄く新鮮で生身の人間が演じる熱量と迫力に圧倒されたのを覚えています。

そしてなにより大好きな東堂尽八を演じていた俳優さんが余りにも綺麗で東堂そのままでなんだこれ凄い…!この人は誰だろうと当時東堂を演じていた玉城裕規さんに興味を持ちました。

特典ディスクのキャストコメントをみて指の骨をバキバキ鳴らしながら喋る驚く程綺麗な玉城さんをみてもっとこの人の事が知りたい、他の作品もみてみたい、と思うようになったのが若手俳優しいては舞台趣味のはじまりでした。(ちなみにこのキャストコメントの映像は未だに一番と言えるくらい好きな玉城さんです…笑)



そこから玉城さん出演舞台のDVDをいくつか購入し残りのペダステのDVDも購入し、怖いくらいの速度でどんどん舞台の世界にハマっていきました。

いつか玉城さんを生でみてみたい…そんな思いが強くなるなかでちょうど玉城さん主演の舞台「うさぎレストラン」が上演される事を知りました。

当時まだ地元(地方)に住んでいた私は遠征して観劇するしか術がなかったのですがバンギャルはフットワークが軽いのでちゃちゃっと足を手配して舞台のチケットの取り方も良く分からないまま公式ホームページから行けそうな日程のチケットを迷うことなく購入しました。

興味を持ってから約1ヶ月…我ながら恐ろしい行動力ですね…笑



その時取ったチケットは最後列の下手端という今では考えられないような座席。

しかし初観劇の私は座席なんて全く気にせず生で玉城さんのお芝居がみれるというわくわくと緊張で胸がいっぱいでした。

はじめて生でみた玉城さんは脚が物凄く細くてお顔が小さくてそれまで画面の中の存在だった人がそこに存在している事が信じられなくてストーリーのせいもあって号泣してしまったのをよく覚えています。



私事なのですが当時仕事が物凄く辛い時期で精神的に限界ギリギリの日々を過ごしていました。しかし舞台に出会って、毎日更新される俳優さん達のブログやTwitterをみて本当に気持ちが救われて大袈裟でなくそのおかげで毎日頑張る事ができていました。

それからほぼ月1で都内遠征をして舞台やイベントに通う日々を過ごし、今年の春についに上京して現在に至るのでした。



またまた私事なのですが昔から上京したいという思いは漠然とあって、それでも学生時代はタイミングを逃して上京出来ず、社会人になってからは会社を辞めるわけにもいかずまた知り合いもほとんどいない土地に一人で住む事のハードルがなかなかに高くて上京は自分のなかで現実的なものではありませんでした。

しかし舞台に出会ってほぼ毎月東京にくるようになって、舞台で知り合った友達も少しずつ増えてそれまで現実的でなかった上京が一気に具体性を持ち始める事になりました。

自分の中で決断してからはトントン拍子に話が進んで一年の準備期間を経てこの春上京する運びに至ったのです。

勿論舞台だけが理由ではないけれど一歩踏み出すきっかけをくれたのは間違いなく舞台趣味のおかげなんです。




舞台だけに限らず、音楽やスポーツやアニメ漫画などなんでも趣味を持つ事の力は凄いんだなあと改めて感じました。



長くなりましたが、私の人生を変えたと言っても過言ではない舞台を好きになってからのお話をここに書き残しておきます。